カール・ハンセン&サン - ラウンジチェア

カール・ハンセン&サンのラウンジチェア

www.carlhansen.com

と一言で言っても、その種類は、大変豊富です。

最近、日本でもジワジワと知名度がアップしつつあるカール・ハンセン&サンのラウンジチェアについて、私が気になったタイプをいくつかご紹介したいと思います。

 まずは、家をもっと心地よく。そんな計画の第一歩として手に入れたいのが、穏やかな美しさが漂い、ゆったり座れる『プリコチェア』です。

北欧デザインの名作として知られるラウンジチェアは、シンプルでいて、細部までこだわりが息づいています。フレームは、美しく強度もあるといわれる無垢のオーク材。座面と背面は、凹凸のある表情豊かなキャンバス地。後ろ脚には、床面との接点をスムーズにエレガントにするために、ゆるやかなカーブがついています。

プリコとは、イタリア語で折りたたむという意味があるそうです。ラウンジチェアとしては珍しく、なんと折りたたむことができるのも画期的です。さらに5段階のリクライニング調整が可能です。

この椅子が、デンマークのデザイナーデュオ、プレーベン・ファブリシャスとヨルゲン・カストホルムによって誕生したのは1964年。最高級の木材や革と一流のクラフトマンシップが融合したラウンジチェアは「カール・ハンセン&サン」によって復刻され、今に蘇りました。

次に、ハンス J. ウェグナーのラウンジチェア CH25を紹介します。

 

それまでになかった大胆で彫刻的なフォルムから、当時は革新的なデザインと評価されました。

フォルムばかりでなく、素材にもウェグナーは新しい試みをしています。

戦時中の物資不足の中で使用されていた、あまり一般に知られていなかったペーパーコードをこの椅子の座と背に使用。

この素材にウェグナーは十分な耐久性と美しさを見出しました。

その後多くの人々がこのペーパーコードに魅了されたのは言うまではありません。

ラウンジチェア CH25は、発表以来人気を博し、途切れることなく生産されています。

まさにウェグナーのビジョンが時代よりも先を見据えていたことの証ですね。

座と背のペーパーコードは熟練した職人でも1脚仕上げるのに、10時間を要します。

使用されるペーパーコードは400メートル。

2本のペーパーコードで張っていく、耐久性に優れた独自の張り方が美しい模様を創り出しています。

 

そして、次にご紹介するのは、折りたたんでも美しい北欧のラウンジチェアMG501 キューバチェアです。

MG501 キューバチェアは、モーテン・グットラーによる1997年のデザインです。シンプルなフォルムと長く使うことのできる素材、優れたクラフトマンシップという“北欧モダンの伝統” をまさに継承した、見た目にも美しい折りたたみ式のラウンジチェアです。

その洗練されたデザインは、木材のあたたかみが感じられます。日本の住宅サイズにもマッチし、使いやすさと見た目の美しさを兼ね備えています。

アームが無いから左右のどちらへも移動しやすいですね。

ラウンジチェアと言えば、アームがあるイメージが強いかもしれませんが、これにはアームがありません。そのため左右どちらからでも腰掛けることができ、立ち座りも楽々です。あぐらのような座り方もできる幅広の座面で安定感があります。

見た目もシンプルで圧迫感を感じさせない軽やかさが魅力的。使わないときは、折りたたんで壁に立てておくこともできるのです。

折りたたみの椅子と言えば簡素で、その場しのぎな印象のものが多くある中で、MG501キューバチェアは、折りたたんで、壁に立てかけた時の姿の美しさも魅力です。

いかがでしたか?

ラウンジチェアと言っても、デザイナーの個性がそれぞれに作品に反映されていて、やはり一脚は手に入れたいアイテムですね。